オントロジー工学による学習・教授理論の組織化とその利用 |
−思想的背景と技術の詳細− |
溝口理一郎,林雄介 |
大阪大学 産業科学研究所 |
筆者等が2000年頃より進めてきた,学習/教授理論を対象としたオントロジーの 構築とそれに基づく理論Awareなオーサリングシステム開発の研究の思想的背景, 特に研究への取り組み方,進め方,及び技術の詳細について述べる. 研究ゴール としては,10年後にあるべき姿の予測と設定,達成するための基盤となる技術 (この場合はオントロジー工学)の選定,研究の進め方としては,出来るだけ難 しい問題を対象とする,解きたい問題(解ければインパクトが大きい問題)を対 象とする,そして問題の根底に潜んでいる根本的な事象や更に深い問題を解き起 こし根源的な理解を深めることによって解決を探る事などの意義などを事例を通 して訴えたい. 具体的な研究としては,SMARTIESのデモも含めて,通常の研究発 表では出来ない技術の詳細をインタラクティブな方法で紹介する.SMARTIESは次 世代知的システムといえる顕著な特徴を持っている同時にIMS-LDという実用ツー ルで動くシナリオを出力するという実用ツールとしての機能も備えていることも 大きな特徴である.これらの技術的な意義についても詳しく解説する. |