第52回 人工知能学会先進的学習科学と工学研究会(SIG-ALST) プログラム


テーマ: 一般

     開催日 2008年3月14日(金)〜3月15日(土)

     国民宿舎みやじま杜の宿 (宮島水族館付近)
     広島県廿日市市宮島町大元公園   http://www.morinoyado.jp/
       地図URL   http://waiwai.map.yahoo.co.jp/spot?sid=HEoD3aaGh9TIq8MSR1d61rmiJ.zTEamMdhju0XMxwA--

       アクセス
         JR広島駅→(山陽本線,約25分)→宮島口駅
         →(フェリー,約10分)宮島桟橋→(厳島神社参道経由徒歩20分.乗り合いタクシー:メイプルライナーあり)
         →みやじま杜の宿

     参加費 15,000円程度(1泊2食・懇親会費に充当。研究会資料購入は別途学会規定による費用がかかります)


●3/14(金)


13
:00-15:00 一般セッション(1)


1. 空手道競技の戦術修得のためのデータマイニング

田中一基(近畿大学工学部),長谷川誠(近畿大学工学部),小林規矩男(近畿大学工学部),黒瀬能聿(近畿大学工学部)
一流選手の競技戦術が明らかになれば,初心者の戦術修得を支援する手法の開発に見通しが得られる.本稿では空手道競技を対象として,競技映像から戦術を抽出する手法を提案する.

2. 合成モデリング技法を用いたマイクロワールドグラフの記述支援

堀口知也(神戸大学),平嶋宗(広島大学)
様々なマイクロワールド群をモデルベースで特徴付ける枠組みであるマイクロワールドグラフの記述を,合成モデリング技法を用いて支援する手法を提案する.

3. 講義映像シーンへのアノテーションを活用した授業デザイン

村上正行(京都外国語大学マルチメディア教育研究センター), 丸谷宜史(京都大学法学研究科),正司哲朗(京都大学大学院情報学研究科),角所考(京都大学学術情報メディアセンター),東正造,嶌田聡(NTT サイバーソリューション研究所),河原達也,美濃導彦(京都大学学術情報メディアセンター)  
本発表では、SceneNAVIを活用して、学生が講義映像を分割した映像シーンに対してアノテーションを付与し、講義のダイジェストを作成した授業実践について紹介し、質問紙調査の分析結果を報告する。

4.教育システムの記録を集約する授業分析エンジンの利用

松田憲幸(和歌山大学),表武史,今中武(パナソニックラーニングシステムズ株式会社),池田満(北陸先端科学技術大学院大学),瀧寛和(和歌山大学)
教員らが教え方を分析する観点を基に授業で利用した種々の教育システムの記録を集約する仕組みを検討し、実際の授業で利用した。

15:15-15:55 特別企画セッション


5.教育システム若手の会報告 - テーマ:システム研究と実践研究の絆

立岩 佑一郎(名古屋大学),小島一晃(早稲田大学),諸岡由桂(無所属),白井宏和(東京学芸大学),
山本樹(尚美学園大学),國宗永佳(信州大学),長谷川 忍(北陸先端科学技術大学院大学)

システム研究と実践研究を効果的に連携し,教育システム研究の新たな可能性を見出すことを目的に様々な議論を行った2007年度教育システム若手の会について報告する.


16:10-18:40 一般セッション(2)

6. 遠隔教育プログラムにおけるデザインパターンの一考察

長谷川 忍,但馬 陽一,間藤 真人,安藤 敏也(北陸先端科学技術大学院大学)
本研究の目的は,遠隔教育プログラムにおけるコミュニケーションのユースケースを分類し,遠隔教育システムの構成要素との対応関係を具体的に橋渡しするデザインパターンの体系的に集約することである.

7. 反力デバイスを用いたグラフ描画課題における適応型間接指導システムの開発

岡本勝(広島市立大学大学院情報科学研究科),尾崎綾子(広島市立大学情報科学部),松原行宏(広島市立大学大学院情報科学研究科),岩根典之(広島市立大学大学院情報科学研究科)
本研究では,中等教育におけるグラフ描画課題を題材とし,学習者の状況に対応して適応的に指導内容を変更し,間接的に指導可能なシステムを提案する.本稿では提案システムの評価実験を通じて本手法の有効性を示す.

8. 指差し動作を取り入れたインタラクティブ星座学習支援環境

松井康次(和歌山大),高関和樹(和歌山県立古座高校),床井浩平(和歌山大), 曽我真人(和歌山大)
夜空の下で,天体を指さしながら,星座を形作る星の並びや,黄道上の星座について学習を支援する環境を構築中である.本システムは,AR技術を応用して,実世界と仮想世界の統合を行い,学習コンテンツがPC内で閉じているのではなく,実際の世界をコンテンツとして利用しながら学習できるのが特徴である.

9. 音声再生に合わせて視覚提示を行なう総合的第二言語表現獲得学習支援環境

中村 宏(東京理科大学 基礎工学部),掛川 淳一(兵庫教育大学大学院 学校教育研究科),伊丹 誠,伊藤 紘二(東京理科大学 基礎工学部)
第二言語学習において,音声認識技術を用いて音声再生と同期をとった学習テキスト表示を含めた,総合的な表現獲得学習支援システムを提案する.

10. マンガ教材における学習者の視点と解釈の分析

堀田大輔(東工大) 越山修(東工大) 山田隆志(東工大) 吉川厚(東工大) 山本秀男(一橋大) 寺野隆雄(東工大)
本研究では、問題解決能力の育成を指向したマンガ教材を対象として、学習者の問題解決過程における視点や解釈の違いを明らかにするためにアンケート分析を行ったので報告する。

 

●3/15(金)

9:00-10:20 学生セッション


11. 学習経路に応じた議論知識グラフからの知識の提示

筧将英, 小尻智子, 渡邉豊英(名古屋大学)
協調学習履歴には有益な知識が多く含まれる。これらの知識を個別学習で利用するために、議論知識グラフとして構造化する。また、個別学習者の学習経路に沿って、適切な知識を提示することで、個別学習を支援する。

12. 力のつり合いを題材とした仮想実験室を3人で共有する体験型学習支援システム

濱中啓至(広島市立大学大学院),松原 行宏(広島市立大学大学院),岩根 典之(広島市立大学大学院),岡本 勝(広島市立大学大学院)
本研究では,力覚を伴う仮想実験室で,複数の学習者が役割を持って体験する環境の開発を目的とする.具体的には,3人の学習者が盤面に対して力をかけることで,力のつり合いについて体験できるシステムを開発した.

13. 問題ベースの作問学習支援システムの設計開発

浦 智幸(広島大学大学院工学研究科),脇 浩美(広島大学大学院工学研究科),堀口 知也(神戸大学海事科学部),平嶋 宗(広島大学大学院工学研究科)
問題を変更することで新しい問題を作り,それに伴う解法の変化を予測する演習方法を提案し,支援システムを設計開発した.この演習は,問題間構造を解法間構造という観点から認識することを促進すると期待できる.

14. 作問学習支援における誤りの可視化の試み

倉山めぐみ(広島大学大学院)、高橋侑也(広島大学)、平嶋宗(広島大学大学院)
算数の文章題を対象とした作問学習支援の一環として,直感的な理解を促進するための問題の図的表現を提案し,その表現を用いた誤りの可視化を行った.


10:30-12:30 一般セッション(3)


15. 既存ゲームのルール分析に基づいた学習ゲーム作成法

梅津孝信(九州工業大学),平嶋宗(広島大学),竹内章(九州工業大学)
学習ゲームとは学習をゲーム形式で行うもので、動機付けの点で有用であるとされる。本研究では、既存トランプゲームを学習ゲームへ作りかえる方法を考案した。またその方法を基にオーサリングツールを開発し、実験的に評価した。


16. 予期しない現象の原因同定に影響する要因の検討

柴田恭志(名古屋大学情報科学研究科)・寺井仁(名古屋大学附属図書館研究開発室)・三輪和久(名古屋大学情報科学研究科)
予期しない現象の原因同定は現実場面ではデバッグなどのタスクに相当する.本研究ではマジックのトリック推測問題を予期しない現象の原因同定問題と捉え,このようなタスクに影響する要因の実験的な検討を行った.

17. Gentoro:ハンドヘルドプロジェクタとロボットを用いたストーリーテリング支援システム

伊藤 俊廷(東京大学大学院 新領域創成科学研究科),グェン トゥン ゴク(東京大学工学部),杉本雅則(東京大学工学部、東京大学大学院新領域創成科学研究科)
小型プロジェクタからの投影画像でロボットを操作するインターフェースを用いて、拡張現実表現のストーリーテリング支援システムを提供し、子どもたちのコミュニケーション能力や表現力の発達に役立てたいと考える。

18. 人間/エージェントとの相互作用に着目した意思決定行動の研究

廣瀬智司,三輪和久(名古屋大学情報科学研究科)・寺井仁(名古屋大学附属図書館研究開発室)
意思決定課題に取り組む際に,協同相手の属性(相手に対する認識)や行動(実際に何をするか)が,意思決定行動者の「意思決定行動」ならびに 「協同相手の対人認知」にどのような影響を及ぼすかを検討した。

 


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